【本】やさしく学べる乳幼児の発達心理学
こんにちは。2児の母をしている夏子です。ご訪問ありがとうございます。
次男はただいま生後4か月になったところ。夜はよく寝てくれますが、昼間はウトウトしても下におろすとすぐに起きてしまいます。
ということで、昼間はかなり長い時間、抱っこひもに入れて抱っこかおんぶをしています。
抱っこやおんぶのまま座って休憩するときしていることの一つが、本棚に眠っている本の読み返しです。買った当時は読んでわかったつもりになっていても、時間が経つと覚えていない・・・。とてもためになることが書いてあるのにもったいない!
育休中でせっかく時間があるので、少しづつ読み返しています。やはり、初めて読むより、少しでも読んだことのある本の方が記憶に残りますね。
せっかくなので、このブログに関係する内容(仕事、子育て、キャリアコンサルタント等)でおすすめのものは、記事で紹介したいと思います。
先日手に取ったのは、少し学問的な内容を含んだ育児の読み物のこちら。
心理学の講師として、臨床心理士として働く田中亜裕子さんの著書です。発達心理学の理論やデータを元に、ご自身の妊娠、出産、子育てのエピソードや、体験を通じての考察が書かれています。
私がこれを買ったのは現在3歳の長男が生まれて少し経った頃です。紹介されている理論やデータの一つ一つは、どこかで見聞きしたことのあるものですが、妊娠・出産・子育て期に改めて知っておきたいことばかりでした。
当時は、子どもを産んでまだ数ヵ月の新米母さんとして、出産や産まれた頃の赤ちゃんの話に特に興味を持って読みました。
今回は、子どもが少し成長してからの内容を中心に読み返しました。田中さんの綴る2人のお子さんのエピソードは、今まさに育児に四苦八苦している私にはとてもリアルなものです。
現在の私は、3歳の長男の聞き分けの悪さに毎日イライラしています。言葉の理解はよくできているのに、やれと言ったことはやらないし、やって欲しくないことは何回も繰り返すし・・・。怒りがMAXになり、怒鳴ることも日常茶飯事です。
そんな私が目を留めたのが、「心の理論」という発達心理学で有名な理論に関する一節です。
◆他者のこころを理解する幼児期中期の子どもたちは、他者のこころを察することが難しい。自分に感情や欲求があるように、他者には他者の感情や欲求があることを知る――心の理論が成立する――のは四歳後半から五歳にかけてである。
(続く)
学生時代に心理学を学んだこともあり、心の理論は知ってはいましたが、長男に振り回される日々の中では知識が吹っ飛び、言っても聞かないわが子に、「なんで言うことを聞かないのか」と憤りを感じていました。
しかし、今回この本で久しぶりに発達心理学の理論に触れ、
3歳の子どもがこちらのことを考えられないのは、心の発達上、仕方のないことなんだな。長男から見たら、私になんで怒られているのかわからないかもな。
と、自分の子どもへの言動を反省しました。
もちろん、理論に沿った子育てなんてできないし、今後も、イライラしているときは怒ってしまうと思うんですけどね・・・。なぜこんなに聞き分けが悪いのか、長男のことを理解する一助にはなります。
この本は、本屋の心理学の専門書コーナーではなく、育児書コーナーにて見つけました。全体的には、学術的な内容より、育児の読み物が多くなっています。専門的な本をお探しの方には易しい内容だと思いますが、育児の合間に気軽に発達心理学に触れたい方にはおすすめです。